BELL CROSS
YOKOHAMA GONTAZAKA
RESIDENCE / MARKET
BELL CROSS 横濱権太坂 レジデンス
BELL CROSS 横濱権太坂 マーケット
September 19th, 2022
クライアントのグループ企業が所有する土地の有効活用として、企業にとっての有益なファシリティとするとともに周辺地域の活性化をしたいとの思いからスタートしたプロジェクトである。計画は所有している土地を二分割し、社員専用のファミリー向け集合住宅と商業施設を別々に建てることとした。
敷地は国道1号線沿いに位置し、権太坂は箱根駅伝でも有名な高低差の激しい土地である。計画地内にも3段階の高低差があり、国道に面した低地に商業施設、中段の土地に集合住宅を配置。上段の土地は公園に隣接して緑道を計画した。集合住宅を中段の土地に配置することで、低地の商業施設に遮られることなく、住戸から児童公園の緑や港町のランドマークを見ることができる。また近接する公園からは半層分が地下に埋まった建物と見えるように周辺地域に配慮した配置計画とした。
外観はシンプルな白いフレーム構成で統一している。これは坂倉建築研究所が過去にクライアントに提案してきた作品群の一連性の中に位置づける意図のほかに、集合住宅と商業施設で起こるそれぞれの風景の重なりをつくることを意図しており、この土地が新しい住民の生活の風景と商業施設で生まれる地域の賑わいの風景とが「交差-CROSS」する場所になることを願ったデザインである。
集合住宅は若年夫婦向けに全住戸外廊下形式の2LDKとなっている。住戸内は壁構造を活かしたシンプルな躯体としたことで、約55㎥のコンパクトな間取りでありながら部屋内の面積や気積を有効に確保できている。
周囲の高低差や東西に公園が近接する立地であることを活かし、共用部や占有住戸内から、敷地内外の緑の風景を取り入れるよう意識した。
またクライアントの要望により、子育てと仕事の両立を図る働き方に対応するため、共用部にリモートワークスペースを設けた。設計当初こそ想定はしていなかったが、昨今の状況から企業としてリモートワークを推奨する流れも強まり、住まいと適度な距離感に仕事場があるというニーズにいち早く合った計画となった。
photograph: IT IMAGING
BELL CROSS 横濱権太坂 レジデンス information: [ レジデンス棟 ] [ マーケット棟 ]
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